「ちょっと子宮が大きいので腹腔鏡だと厳しいかな。腹腔鏡をもっとたくさんやっている病院だとできるかもしれないけどうちだと厳しいかな」。というのが主治医の最初の意見でした。なので、手術を決断した時、開腹の痛みを覚悟し、ブログも開腹で全摘された方のものばかり読んでいました。

 

でも次の診察で「ギリギリ腹腔鏡で取れるかも。厳しかったら途中から開腹に切り替えます」に変わりました。そこで悩む私。途中で開腹に切り替えるってことは最初に開けた腹腔鏡の穴+開腹の傷が残るということ。誰に見せる歳でもないけど、傷だらけの腹になるわけで…。開腹になる可能性が高いのなら、最初から開腹でお願いした方がいいのでは?開腹しか選択肢のない方には申し訳ないような悩みですが、真剣に悩みました。

 

結局、最終的には「内診で子宮の動きも悪くないから癒着もなさそう。腹腔鏡で大丈夫でしょう」になりました。

 

これを聞いてかなり心が軽くなったのを覚えています。20年前に一度経験しているということもありますが、やっぱり大きく切られるのは怖い。空気に触れることによる癒着も怖い。ただ、途中で開腹に移行する可能性ももちろんあるとのこと。

 

もうこの辺りまでくると悩み過ぎて思考力がなくなり、「先生にお任せしよう。なるようにしかならない」という境地になっていました。

 

そしてもう1つの疑問。腹腔鏡のあの小さな穴からどうやってバカでかい子宮を出すんだろう?

⇒下からだそうです。経膣分娩をしている人なら問題ないとのこと。なるほど。

赤ちゃんの頭より大きそうだけど大丈夫かな。

⇒分割するそう。

 

結果、腹腔鏡でできたわけですが、退院までの4日間、気泡の痛み、腰や背中の痛みと闘うことになります。

 

20年前と比べると、器具を入れるための4か所の穴がお腹ギリギリの位置に開いていました。やっぱり子宮かなり大きかったんだ。

 

前回は私も知らなかったのですが、腹腔鏡って患者さんはすごい格好で手術されるらしいです。内診台のような手術台で足を広げられ、頭の方がお腹よりも低くなるような格好で。先生によると邪魔にならないように腸を上に持ち上げておかないといけないのでとのこと。

 

それを実家の母に説明したところ、「アンコウの吊るし切りみたいな?」と言われ…。アンコウと一緒にしないでよっ!
義母にいたっては「人間やめたくなるよね」。私も同じこと思いました。

 

あとカメラを挿入してモニターを見ながらの手術になるので炭酸ガスでお腹をパンパンに膨らませる必要があること。

 

炭酸ガス。体に有害なものではないらしいですがこれが全部体に吸収されるまでがとにかく痛い。そして痛み止めが効かない。長時間無理な格好で手術に耐えているから、腰や背中の痛みもすごい。

 

開腹手術を経験していないので一概に比較できませんが、「腹腔鏡だから術後の痛みは軽い」というわけではなかったです(傷の痛みは軽いです)。でも過ぎてしまえばほんの数日の我慢!

 

そして動けるようになるのはやっぱり各段に早いのかなと思います。特に退院後。なので難しい手術を腹腔鏡でやってくださった先生方には本当に感謝しています。

 

これから腹腔鏡での手術を予定されている方へ。

気泡の痛みは温めるとよくなると看護師さんに教えていただきました。ホットパック(アイスノンの逆のようなもの)を持ってきてもらうこともできますがすぐに冷めてしまうため、自分でもカイロを持って行くといいかもしれません。

 

そして腰や背中の痛み。気休めかもしれませんがやっぱり湿布です。ただ、こちらは看護師さんにお願いしてすぐに出てくるわけではなく、先生の処方がいるらしいんです。先生も忙しいので、朝頼んで午後になることも。なので自分で薬局で買って用意しておくといいと思います。

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